不眠症と鍼灸
2024年08月22日
不眠症に対する鍼灸治療は、昔から伝統的な東洋医学の施術として行われており、いくつかの研究でその有効性が示されています。不眠症は、ストレス、生活習慣、精神的な問題など、さまざまな原因によって引き起こされることがあり、鍼灸治療はこれらの原因に対処するための方法の一つとして有効です!
鍼灸のアプローチ
鍼灸治療では、体内の「気」の流れを整えることを目的とし、特定の経絡やツボ(経穴)に鍼や灸を施します。不眠症に対しては、以下のようなツボを使用します。
- 神門(しんもん):手首の内側に位置し、心の安定を促します。
- 足三里(あしさんり):膝の下にあるツボで、体の全体的なバランスを整え、リラックスを促進します。
- 安眠(あんみん):耳の後ろ、首の付け根にあるツボで、その名の通り安眠を助けるます。
◆その他、症状に合わせていくつかのツボを組み合わせるのが一般的になります!
効果と研究
いくつかの臨床研究によると、鍼灸は不眠症の症状を改善する効果があるとの報告があり特に、睡眠の質や入眠までの時間、夜間の目覚めの頻度などに対して有益な効果が見られます。ただし、効果の程度や持続時間は個人差があり、鍼灸治療を受ける際には、信頼できる施術者を選ぶことが重要です。
不眠症に対して鍼灸が効果的とされる理由はいくつかあります。鍼灸は、体内のエネルギー(「気」)の流れを調整し、全身のバランスを整えることで、不眠症の原因となるストレスや心身の不調を改善すると考えられています。具体的には以下のようなメカニズムが関与しているとされています。
1. 自律神経の調整
鍼灸は、自律神経系に作用することで、交感神経(活動やストレスに関与)と副交感神経(リラックスや休息に関与)のバランスを整えます。不眠症は、ストレスや不安などで交感神経が過剰に活性化することが一因とされていますが、鍼灸によって副交感神経が優位になることで、リラックスしやすくなり、眠りやすくなると考えられます。
2. ホルモン分泌の促進
鍼灸治療は、特定のツボを刺激することで、体内のホルモン分泌に影響を与えることがあります。例えば、リラックスを促進する「セロトニン」や「メラトニン」といったホルモンの分泌を促すことが、不眠症の改善につながると考えられます。これにより、睡眠の質が向上し、自然な眠りが得られやすくなります。
3. 血行促進と筋肉の緊張緩和
鍼灸は血行を促進し、筋肉の緊張を緩和する効果があります。不眠症の一因として、肩こりや首のこりなどの身体的な不調が挙げられることがあります。これらの不調が改善されることで、身体がリラックスし、入眠しやすくなるとされています。
4. 脳内神経伝達物質への影響
鍼灸は脳内の神経伝達物質のバランスに影響を与えることが示唆されています。例えば、ドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の調整が、ストレスや不安を軽減し、心の安定を促進することで、不眠症の改善に寄与する可能性があります。
5. 心理的な安心感
鍼灸治療そのものが、患者にリラックス感や安心感を与えることも、不眠症の改善に効果的です。治療を受けることで「治療されている」という安心感が得られ、これが心理的なストレスの軽減につながることがあります。
これらの要因が組み合わさり、鍼灸は不眠症に対して有効な治療法とされています。ただし、効果の感じ方には個人差があるため、長期的な治療計画を立て、鍼灸師と協力して治療を進めることが重要です。
何処に行っても改善が得られなかった方は一度お試しください!!
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